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パティ・スミス(Patricia Lee “Patti” Smith, b.1946)は幼い頃から一風変わった子だった。よく友達の輪からふっと外れては草むらに寝転んで空をぼんやり眺めた。いつでも心を静かに保てるようになりたいと強く願った。町中で小魚を売る老人に惹かれた。友達は皆怖がって近づかなかった。その老人は町外れの黒く塗った丸太の家に一人で暮らしていた。亡くなった妻の墓が家のすぐそばにあり、小魚を売る時のほかは、家の前でパイプを吹かしながら一日中ぼんやりしていた。ある日パティは一大決心をしてその老人に会いに行った。聞きたいことがあったのだ。パティはある夜、自宅近くの草むらのなかに見慣れない古風な服装の人たちがいることに気づいた。知らない言葉を話し、聞いたことのないメロディーを口ずさんでいた。彼らは一体誰? パティの他にはだれも彼らの存在には気づいていないようだった。だがパティはなぜかその老人ならきっと彼らのことを知っているにちがいないと思ったのだ。老人のそばに立ったパティはすっかり動揺してしまい、自分がちゃんと質問できたかどうかの記憶さえはっきりしなかったが、老人の答えだけははっきりと覚えていた。
They be the woolgatherers… (p.11)
その時パティはウールギャザラーが一体何をする人なのかはっきりとは分からなかったが、なぜかそれは立派な職業、自分にもふさわしい仕事のように思えたのだった。
— Woolgathering - 三上のブログ (via ginzuna)